泡消火設備点検基準等の改正についてのお知らせ
令和3(2021)年5月24日施行
皆さん、こんにちは。
株式会社 アタイム 営業部 赤尾です。
今回は泡消火設備、一斉開放弁に係る点検方法の改正(令和3年消防庁告示第6号)についてご説明させて頂きます。
泡消火設備は、主に駐車場又は自動車の修理・整備場等に設置され、放射した泡で可燃性液体の表面を覆うことによる窒息作用と気泡中の含有水分による冷却作用の2つの作用により消火する設備です。
なお、一斉開放弁の一次側配管は、泡水溶液が常時加圧充水された状態にあり二次側配管は開放した状態になっています。
改正のポイント
- 一斉開放弁の点検頻度が設置後15年間は開放による点検が不要に。
- 設置後15年経過後は、5年で全数を点検に見直されました。
泡消火設備 構成図
※能美防災株式会社より提供
こちらが今回の主役、一斉開放弁‼
一斉開放弁は機器自体が制御弁になっており
圧力の増減や電磁弁等で弁体を開放して
通水する設備になります。
駐車場で天井付近にいくつかあるのを見た事が
ある方もおられると思います(^▽^)/
こちらの点検方法が変わりました。
今までの法令点検というと・・・
6ヵ月に1回、一斉開放弁の二次側の止水弁を閉止するとともに排水弁を開放し、手動式起動操作部の操作により機能を確認する必要がありました。
放射点検 は1年に1回実施する必要がありました。
- 建物によっては、100台以上設置!!
- 車や物品の移動が必要。
- 薬剤は漏らさず回収して廃棄しないといけない。
※泡原液の種類、自治体により異なる場合あり。 - 機械式駐車場等ではそのまま放水試験を行う事が困難。。。
放射点検の現場写真
手間と時間、費用も非常にかかります。。。(´;ω;`)ウッ…
法令点検順守することもなかなか難しい状況でした。
このような状況を踏まえて今回法令が改正されました。
改正内容、文章ではわかりにくいので下の図でご紹介します。
設置してから15年間は点検免除。
15年経過した後は、「5年以内で全数を点検」又は
「一斉開放弁本体の取替」が必要といった内容です。
※設置年数が不明な場合は、本体に製造年が明記されているので参考にして下さい。(写真参照 )
点検、取替どちらでも高額な費用が必要なので、オーナー様に
積立と計画を立てて頂く必要があります。
マンション等の管理業務を行われている方々で泡消火設備、その他消防設備でご不明な点があればお気軽に弊社までご相談下さい。
株式会社 アタイム (078)652-7610